仙台生産性ブースト補助金
国の「IT導入補助金」「デジタル化・AI導入補助金」「省力化投資補助金」の交付決定を受けた仙台市内の事業者に、仙台市が最大50万円を上乗せして支給する制度です。国の補助金を受けたあとに残る自己負担額に応じて金額が決まるため、手元から出ていくお金を小さくできます。
公式サイトの記載を 2026.08.11 時点で確認しています。
この補助金は、どんな制度か
この制度は、仙台市が単独で新しい取り組みを募るタイプの補助金ではありません。国(経済産業省)の「IT導入補助金」「デジタル化・AI導入補助金」「省力化投資補助金」の交付決定をすでに受けている市内の事業者に対して、市がさらに上乗せで支給する仕組みです。国の補助金を活用した生産性向上の取り組みを加速させることが目的だと説明されています。
金額の決まり方が少し独特です。国の交付決定通知書に書かれた「補助対象経費」から「補助金の額」を引いた残り、つまり自己負担額が基準になります。自己負担額が25万円以下なら、その金額がそのまま支給されます。25万円を超える場合は、25万円に加えて、25万円を超えた部分の2分の1を足した額となり、合計で最大50万円まで(千円未満は切捨て)です。
対象となるのは、令和7年9月25日以降に国の補助金の交付決定を受けた場合に限られます。それより前に交付決定を受けたものは対象外です。国の補助金の側で何が経費として認められるかが、そのまま計算の土台になるため、対象経費の範囲は国の各制度の要領に沿うことになります。
申請は、原則としてメールに書類を添付して提出します。国の補助金の交付決定通知と合わせて出す形なので、国の審査が終わってから動くことになります。受付は令和9年(2027年)3月31日までとされていますが、予算に達した時点で受付を終了すると明記されています。
補助の仕組み
かかった経費のうち 補助率(自己負担額25万円までは全額、25万円を超える部分は1/2(上限50万円)) の分が補助され、残りが自己負担です。補助額は 上限50万円(千円未満切捨て) が上限で、上限を超えた経費は自己負担になります。
どんな費用に使えるか
- ソフトウェア・クラウド:国のデジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)は、課題やニーズに合ったITツールの導入経費を補助する制度で、その補助対象経費が支給額の計算の土台になります。
- 機械・設備:国の省力化投資補助金は、IoTやロボットなどの汎用製品をカタログから選んで導入する経費を補助する制度で、その補助対象経費が支給額の計算の土台になります。
チェック=公式に対象と書かれている費用/三角=条件つき(上の注記をご確認ください)/バツ=公式に対象外と書かれている費用/横線=公式サイトに記載が見つからなかった費用。枠や申請類型によって範囲が変わります。最終的な可否は公募要領でご確認ください。
もし、この制度を使うなら
たとえば仙台市内に本店を置く従業員十数名の会社が、受注から請求までを紙とエクセルで回していて、担当者が毎月末に手作業で突き合わせをしている、という状態を思い浮かべてみます。国のデジタル化・AI導入補助金でクラウドの業務システムを入れることにして、交付決定を受けたとします。
仮に、交付決定通知書の補助対象経費が150万円、国の補助金の額が90万円だったとします。手元から出る自己負担額は60万円です。この制度に当てはめると、25万円に加えて、25万円を超えた35万円の2分の1にあたる17万5千円が上乗せされ、支給額は42万5千円になります。結果として、実際の負担は17万5千円ほどまで下がる計算です。
減るのは、月末の突き合わせや転記といった、人が繰り返しているだけの作業です。国の補助金だけだと60万円の持ち出しが決断の壁になりますが、上乗せがあると判断しやすくなる、という位置づけの制度だと言えます。なお、国の補助金の交付決定が先に必要なので、市の制度から先に動くことはできません。
※ MONOSASHI編集部による活用イメージです。実際の対象可否は公式サイトでご確認ください。
対象になる会社
- 中小企業は、登記上の本店を仙台市内に置いていること
- 個人事業主は、住民登録または事業所の所在地が仙台市内であること
- その他の法人は、登記上の主たる事務所を仙台市内に置いていること
- 令和7年9月25日以降に、国のIT導入補助金・デジタル化・AI導入補助金・省力化投資補助金のいずれかの交付決定を受けていること
- 市税を滞納していないこと
※ すべての条件を満たす必要があります。判断に迷うときは実施機関の窓口にご確認ください。
対象・実施機関
- 対象
- 登記上の本店(個人事業主は住民登録または事業所の所在地、その他法人は登記上の主たる事務所)を仙台市内に置く事業者で、令和7年9月25日以降に国のIT導入補助金・デジタル化・AI導入補助金・省力化投資補助金の交付決定を受けた方が対象です。市税の滞納がないことも条件になります。
- 対象地域
- 宮城県仙台市
- 実施機関
- 仙台市 経済局中小企業支援課
申請前に知っておきたい注意点
- 対象は、令和7年9月25日以降に国の補助金の交付決定を受けた場合に限られます
- 国の補助金の交付決定通知と合わせて申請書類を提出します
- 支給額は、国の交付決定通知書に記載された補助対象経費と補助金の額から算出されます
- 上限は50万円で、千円未満は切り捨てられます
- 受付は令和9年3月31日までですが、予算に達した時点で受付を終了します
- 申請および必要書類は、原則メールに添付して提出します(申請先 boost@city.sendai.jp)
申請の手順
国の補助金の交付決定を受ける
IT導入補助金、デジタル化・AI導入補助金、省力化投資補助金のいずれかに申請し、交付決定を受けます。ここが出発点になります。
自己負担額を確認する
交付決定通知書に記載された「補助対象経費」から「補助金の額」を引いた額が自己負担額です。この金額で支給額が決まります。
申請書類を作成する
様式第1号(交付申請兼実績報告書)と別紙、様式第5号(交付請求書)を作ります。交付請求書は記載例を確認しながら書きます。
メールで提出する
作成した書類と国の補助金の交付決定通知を合わせて、申請先メールアドレスへ添付して送ります。
スケジュール
- 対象となる国の交付決定令和7年9月25日以降
- 申請受付令和9年3月31日まで
- 受付終了予算に達した時点
※ 日程は変更されることがあります。最新の締切は公式サイトでご確認ください。
申請前に準備するもの
- 様式第1号 交付申請兼実績報告書
- 様式第1号 別紙
- 様式第5号 交付請求書
- 国の補助金(IT導入補助金等)の交付決定通知
申請の前に、読んでおきたいこと
制度の中身とは別に、補助金そのものの仕組みで引っかかりやすいところがあります。
何を入れるか、実物で考える
対象になる経費が分かっても、入れるものが決まらないと申請書は書けません。MONOSASHI が作った業務システムを、触れる形で置いています。