音更町宿泊施設DX化等支援事業補助金
音更町内で宿泊業を営む事業者が、施設のデジタル化(DX化)やバリアフリー化に取り組むときの費用を、補助対象経費の2分の1以内で町が負担する制度です。旅館業は宿泊定員に応じて20万円から100万円、住宅宿泊業は10万円が上限で、町宿泊税の特別徴収義務者として登録されている事業者が対象になります。
公式サイトの記載を 2026.08.11 時点で確認しています。
この補助金は、どんな制度か
音更町が、町内で宿泊業を営む事業者に向けて用意している補助金です。業務の効率化、生産性の向上、質の高いサービスの提供などを図るために取り組む、宿泊施設のデジタル化(DX化)とバリアフリー化にかかる費用の一部を町が支援します。令和8年度は5月1日から随時、申請を受け付けています。
デジタル化の側で対象になるのは、宿泊客に対する直接的なサービス提供などに資する取り組みです。公式が挙げている例は、予約システムの導入、自動チェックイン機の導入、精算システムの導入、清掃ロボットの導入。反対に、会計システムや労務管理システム、顧客分析システムの導入は、経営改善や経営戦略に資する取り組みとして対象から外れています。社内の管理を整える道具ではなく、お客さまの前の作業を減らす道具、という線の引き方になっています。
バリアフリー化のほうは、施設内の段差の解消、手すりの設置、多目的トイレの設置、浴室の改修などが例として挙がっています。北海道福祉のまちづくり条例施行規則の定める別表第2「1 建築物」の整備基準に準拠する取り組みが原則です。どちらの取り組みも、一つの取り組みを複数年に分割して実施する場合は除かれます。
対象にならない経費が細かく決められているので、見積もりを取る前に目を通しておくと安全です。リース・レンタル契約の商品、クラウド型システムの月額料金、月額や年額の定額料金で利用する経費、通信費、中古品の購入費用、従業員等の人件費、広告宣伝費、振込手数料や支払手数料、消費税および地方消費税相当分は含められません。買い切りの機器や工事が中心になる制度、と読めます。
補助対象事業の着手は、交付決定の通知を受けてからです。事前着手は認められません。交付は補助対象者につき各年度1回に限られ、通算3回が限度とされています。対象になるかどうか判断に迷う取り組みは、担当係に相談できると公式に案内があります。
枠ごとの上限額と補助率
| 枠・類型 | 上限額 | 補助率 | 対象・条件 |
|---|---|---|---|
| 旅館業(宿泊定員301人以上) | 100万円 | 1/2以内 | 旅館業を営む宿泊事業者 |
| 旅館業(宿泊定員201〜300人) | 80万円 | 1/2以内 | 旅館業を営む宿泊事業者 |
| 旅館業(宿泊定員101〜200人) | 50万円 | 1/2以内 | 旅館業を営む宿泊事業者 |
| 旅館業(宿泊定員51〜100人) | 30万円 | 1/2以内 | 旅館業を営む宿泊事業者 |
| 旅館業(宿泊定員1〜50人) | 20万円 | 1/2以内 | 旅館業を営む宿泊事業者 |
| 住宅宿泊業 | 10万円 | 1/2以内 | 住宅宿泊業を営む宿泊事業者 |
※ 枠によって対象になる費用も変わります。申請前に公募要領でご確認ください。
補助の仕組み
かかった経費のうち 補助率(1/2以内) の分が補助され、残りが自己負担です。補助額は 上限100万円(旅館業・宿泊定員301人以上の場合。定員の区分により20万〜100万円、住宅宿泊業は10万円) が上限で、上限を超えた経費は自己負担になります。
どんな費用に使えるか
- ソフトウェア・クラウド:予約システムや精算システムなど、宿泊客へのサービス提供に直接つながるものは対象。会計システム・労務管理システム・顧客分析システムはソフトウェア購入を含めて対象外で、クラウド型システムの月額料金や定額利用料も含められません
- パソコン・周辺機器:自動チェックイン機など、宿泊客へのサービス提供に資する機器の導入は対象。リース・レンタル契約の商品、中古品の購入費用は対象外です
- 機械・設備:清掃ロボットの導入が補助対象の例として挙げられています。リース・レンタル契約のものや中古品は対象外
- 店舗改装・内装工事:バリアフリー化として、施設内の段差の解消、手すりの設置、多目的トイレの設置、浴室の改修などが対象。北海道福祉のまちづくり条例施行規則の定める整備基準に準拠する取り組みが原則です
- 通信費・利用料:通信費(インターネット回線・プロバイダー料金等)は補助対象になりません
- 人件費:従業員等の人件費は補助対象になりません
- 広告・宣伝:広告宣伝費は補助対象になりません
チェック=公式に対象と書かれている費用/三角=条件つき(上の注記をご確認ください)/バツ=公式に対象外と書かれている費用/横線=公式サイトに記載が見つからなかった費用。枠や申請類型によって範囲が変わります。最終的な可否は公募要領でご確認ください。
もし、この制度を使うなら
たとえば、宿泊定員120人の旅館で、チェックインが集中する時間帯にフロントを2人がかりで回している場合。自動チェックイン機を1台入れると、混み合う時間の受付を1人で対応できる余地が出てきます。公式の記載例でも、これと同じ狙い(待ち時間の抑制とフロント業務の効率化)で申請する書き方が示されています。
お金の見え方を追ってみます。自動チェックイン機を110万円(税込)で導入したとすると、消費税相当の10万円は補助対象経費に含められないので、対象になるのは100万円。その2分の1にあたる50万円が補助額です。宿泊定員101〜200人の上限も50万円なので、この場合は上限いっぱい。手元から出るのは60万円、という計算になります(千円未満は切り捨て)。
減るのは、チェックインの列に張り付いている時間そのものです。空いた手を客室の準備や館内の案内に回せるなら、人を増やさずに回せる場面が増えます。ただ、会計や労務管理のソフトを入れたい場合は、この補助金の対象からは外れます。そこは別の制度を当たることになります。
※ MONOSASHI編集部による活用イメージです。実際の対象可否は公式サイトでご確認ください。
対象になる会社
- 音更町内で宿泊業を営む事業者であること
- 町宿泊税の特別徴収義務者として登録されている者
- 補助金の受給後も引き続き事業を継続する意思のある者
- 暴力団員、暴力団または暴力団員の利用等をしたと認められる者などに該当しないこと
- 市町村税(国民健康保険税を除く)を滞納していないこと
- 宿泊定員は旅館業の営業許可を取得した定員をいい、町内に複数の宿泊施設を営む場合はすべての施設の定員を合算した人数で限度額が決まります
※ すべての条件を満たす必要があります。判断に迷うときは実施機関の窓口にご確認ください。
対象・実施機関
- 対象
- 音更町内で宿泊業を営み、町宿泊税の特別徴収義務者として登録されている事業者。旅館業法の許可を受けて営む旅館・ホテル営業と簡易宿所営業、住宅宿泊事業法の届出をして営む住宅宿泊業が対象です。
- 対象地域
- 北海道音更町
- 実施機関
- 音更町 経済部商工観光課観光振興係
申請前に知っておきたい注意点
- 補助対象事業の着手は交付決定の通知を受けてから。事前着手は認められません
- 交付は補助対象者につき各年度1回に限り、通算3回が限度です
- 一つの取り組みを複数年に分割して実施する場合は対象外です
- 消費税および地方消費税相当分は補助対象経費に含められません
- 国等が交付するほかの補助金等の交付対象となった経費は対象外です
- 契約書、発注書、納品書、領収書、振込明細書等の帳票類が不備なもの、支払が補助対象者以外の名義で行われるものは対象になりません
- 使途、単価、規模等の確認が不可能なものは対象外です
- 補助金額は千円未満切り捨てで算出されます
- 実績報告は、補助事業が完了した日から20日以内または令和9年2月末日のいずれか早い日までに提出が必要です
- 申請前に「交付申請・実績報告の手引き」を必ず確認するよう案内されています
申請の手順
相談・確認
対象になるか判断に迷う取り組みは、商工観光課観光振興係に相談できます。あわせて公式の「交付申請・実績報告の手引き」を確認します
交付申請
補助金等交付申請書、事業計画書、補助金額算出調書、誓約書兼同意書に、見積書の写し・カタログ・写真などを添えて、役場商工観光課観光振興係に提出します(郵送可)
交付決定
交付決定の通知を受けてから、発注や契約に進みます。通知前の着手は認められません
事業の実施
導入や工事を行い、領収書、設置状況を撮影した写真、保証書の写しなどを保管します
実績報告
補助事業等実績報告書、事業実績書、補助金額精算書に、領収書の写しなどを添えて提出します
スケジュール
- 令和8年度の募集開始令和8年5月1日(金曜日)
- 交付申請の受付令和8年5月1日から随時
- 実績報告の期限補助事業が完了した日から20日以内、または令和9年2月末日のいずれか早い日
- 交付回数各年度1回、通算3回まで
※ 日程は変更されることがあります。最新の締切は公式サイトでご確認ください。
申請前に準備するもの
- 補助金等交付申請書
- 事業計画書
- 補助金額算出調書
- 誓約書兼同意書
- 見積書の写し
- カタログ
- 写真
- その他関係書類
申請の前に、読んでおきたいこと
制度の中身とは別に、補助金そのものの仕組みで引っかかりやすいところがあります。
何を入れるか、実物で考える
対象になる経費が分かっても、入れるものが決まらないと申請書は書けません。MONOSASHI が作った業務システムを、触れる形で置いています。