長崎県AI活用力向上支援事業費補助金
長崎県が、すでにデジタル化に取り組んだ県内企業の次の一歩としてAI活用を後押しする制度です。社員がAI講座を受講したり資格を取ったりする費用と、AIを組み込んだツールやIT機器の導入費が対象になります。かかった費用の3分の2、上限100万円まで補助されます。1社1回のみの申請で、締切は令和8年8月31日(当日消印有効)です。
公式サイトの記載を 2026.08.10 時点で確認しています。
この補助金は、どんな制度か
長崎県AI活用力向上支援事業費補助金は、物価高騰などの影響を受けながらも、既にデジタル化に取り組んでいる県内中小事業者を対象に、社内でAIを活用できる人材の育成や、AIを組み込んだツール等の導入といった、より高度な生産性向上の取組を支援する制度です。
対象となるのは、長崎県内に主たる事業所等を置き、創業後1年以上事業を営む中小企業者・小規模事業者等(みなし大企業を除く)で、「長崎県デジタル力向上支援事業費補助金」など県が実施した類似補助金の活用実績があることが条件です。実績がない場合は、現在募集中の「デジタル力向上支援事業費補助金」の利用が案内されています。
補助対象経費は「人材育成費」(AI利用を含む講座の受講経費や関連資格取得経費)と「導入費」(講座受講に併せて行うAIツール・IT機器等の導入費、付随する役務サービス・コンサルタント費用を含む)の2本立てで、講座受講が導入費の前提条件となっている点が特徴です。認定経営革新等支援機関またはITコーディネータのアドバイスを受けて事業計画を作成する必要があり、職場環境改善に向けた取組(パートナーシップ構築宣言またはNぴか認証)も要件となっています。申請は1事業者につき1回限りです。
枠ごとの上限額と補助率
| 枠・類型 | 上限額 | 補助率 | 対象・条件 |
|---|---|---|---|
| 人材育成費 | 人材育成費総額5万円未満は50万円、5万円以上は100万円(補助下限20万円) | 2/3以内 | AI利用を含む講座の受講経費(受講料税抜2万円以上・受講時間5時間以上必須)、関連資格取得経費 |
| 導入費 | 人材育成費と合わせて上限100万円(人材育成費総額に応じて上限50万円又は100万円の枠内) | 2/3以内 | 講座受講に併せて導入するAIツール又はIT機器等の経費(導入に付随する役務サービス、コンサルタント費用を含む) |
※ 枠によって対象になる費用も変わります。申請前に公募要領でご確認ください。
補助の仕組み
かかった経費のうち 補助率(2/3以内) の分が補助され、残りが自己負担です。補助額は 上限100万円(1万円未満切捨) が上限で、上限を超えた経費は自己負担になります。
どんな費用に使えるか
- ソフトウェア・クラウド:AIによる機能を含むソフトウェア・クラウドサービスの購入経費・利用料が対象。月額・年額のものは最大1年分まで、既導入サービスの期間更新・延長は対象外です。
- パソコン・周辺機器:PC・タブレット等の導入費が対象ですが、原則AIツールと併せて導入する場合に限り、汎用機器は1台あたり税抜30万円まで(補助上限20万円)です。
- 研修・人材育成:AI利用を含む講座の受講経費・関連資格取得経費が対象。受講料税抜2万円以上かつ受講時間5時間以上の講座が必須で、人材育成費総額が5万円未満の場合は補助上限50万円、5万円以上の場合は100万円です。
- 専門家への謝金・コンサル:AIツール等の利用に係るコンサルティング(伴走支援)は対象ですが、補助上限額の1/2まで(人材育成費総額5万円以上・上限100万円の場合、税抜75万円・補助額50万円まで)です。
- 外注・委託:導入に係る設置費・セットアップ料金・ソフトウェアインストール・操作指導料等の役務サービスが対象ですが、対象額はソフト・機器等の経費合計額が上限です。
- ホームページ・EC:ホームページ、WEBアプリ、スマートフォンアプリ、社内システム等の開発・制作、商品売買サイトの構築・更新に関する外注費用は対象外です。
- 車両・運搬具:搬送用ロボット等、単なる省人化の手段に留まる機器の導入は補助対象外とされています。
チェック=公式に対象と書かれている費用/三角=条件つき(上の注記をご確認ください)/バツ=公式に対象外と書かれている費用/横線=公式サイトに記載が見つからなかった費用。枠や申請類型によって範囲が変わります。最終的な可否は公募要領でご確認ください。
対象になる会社
- 長崎県内に主たる事務所・事業所を置いて事業を実施していること(個人事業主は県内居住)
- 交付申請日時点で創業後1年以上の事業実績があること
- 認定経営革新等支援機関又はITコーディネータいずれかのアドバイスを受け、計画策定を行うこと
- 職場環境改善に向けた取組(パートナーシップ構築宣言の宣言、又はNぴか認証取得(申請中含む))のいずれかを行っていること
- 宗教活動・政治活動を主目的とする団体、暴力団又はその統制下にある団体等でないこと
- 法人税法上の公共法人でないこと
- 性風俗関連特殊営業又は接客業務受託営業を行う者でないこと
- みなし大企業(大企業の子会社的支配下等)に該当しないこと
- 法人税(個人は所得税)・県税・消費税及び地方消費税の滞納がないこと(正式な猶予手続きがある場合を除く)
- 県が令和5年度以降に実施した「デジタル力向上支援事業費補助金」「宿泊施設DX人材育成等支援事業費補助金」「水産業デジタル力向上支援費補助金」「介護ロボット・ICT等活用人材育成事業補助金」のいずれかに採択され、事業を完了し、交付を受けていること(みなし同一法人による実績も含む)
- 直近事業年度の貸借対照表の純資産の部合計がマイナス(債務超過)でないこと、又は経営改善の見込みがあると認められること
- みなし同一法人(親子会社関係、同一個人が複数社の議決権50%超保有、代表者・住所・主要株主・実質的支配者が同じ等)に該当する場合は1者のみ申請可
※ すべての条件を満たす必要があります。判断に迷うときは実施機関の窓口にご確認ください。
対象・実施機関
- 対象
- 長崎県内に主たる事業所を置き、創業後1年以上事業を営む中小企業者・小規模事業者等(みなし大企業を除く)。長崎県デジタル力向上支援事業費補助金など類似補助金の活用実績があること。
- 対象地域
- 長崎県
- 実施機関
- 長崎県 産業労働部 新産業推進課
申請前に知っておきたい注意点
- 補助金交付決定日以降に着手(受講申込、契約等)した経費で、令和8年12月31日までに受講・導入・支払等が完了したものが対象です。交付決定前に契約・注文等を行った機器等は補助対象外です。
- 消費税相当額は補助対象外です。
- 同一の対象経費等について、国、県及び市町が実施する他の補助制度と併用して交付を受けることはできません。
- 申請回数は1事業者につき1回限りで、長崎県デジタル力向上支援事業費補助金など類似補助金の活用実績があることが前提条件です。
- 現金支払、分割払い、QRコード決済、電子マネー、小切手・手形等での支払いに係る経費は原則補助対象外で、銀行振込またはクレジットカード1回払いに限られます。
- 導入したAIツールを、補助対象経費として交付を受けた期間中に解約・利用停止した場合は不正とみなされます。
- 親会社と子会社の関係にある、同一の個人が複数社の議決権を持つ、代表者・住所・主要株主が同じなどの場合は「みなし同一法人」とされ、1者のみしか申請できません。
申請の手順
職場環境改善の取組実施
「パートナーシップ構築宣言」の宣言、又は「Nぴか」認証の取得(申請中を含む)のいずれかを行い、宣言の写し又は認証書の写し等を用意する
申請書等の作成
認定経営革新等支援機関又はITコーディネータからアドバイスを受けて計画策定を行い、交付申請チェックリスト・補助金交付申請書・AI活用力向上事業計画書・誓約書など必要書類一式を作成する(アドバイスを受けた機関名・担当者名の記載が必要)
申請書の提出
補助金交付申請書等一式を郵送で提出し、併せて申請様式のエクセルファイルをメールで送付する(持参不可)
審査・交付決定
県が申請内容を審査し、交付決定通知書を郵送で通知する(受付から交付決定まで概ね1〜2カ月)
補助事業着手
交付決定通知書を受け取った後に、講座受講の申込みやAIツール・IT機器等の発注・契約を行う
変更承認申請(該当する場合)
事業内容や補助金額に変更が生じる場合は変更承認申請書等を提出する
実績報告・請求
人材育成・AIツール等の導入が全て完了(納品・支払い等含む)してから10日以内に、実績報告書・補助金交付請求書・証拠帳票類等をまとめて郵送で提出する
額の確定・支払い
県が書類審査・必要に応じ現地調査を行い、実績に応じて補助金額を確定(通常、交付決定額より減額)し、補助金交付額確定通知書を発行。発行から約2週間〜1カ月後に指定口座へ振込まれる
事業終了後の管理
取得財産を適切に管理し、処分制限期間中の処分には県知事の承認が必要。関係書類は事業完了日の属する県会計年度終了の翌年度から5年間保管する
スケジュール
- 事業終了後の管理取得財産の適切な管理・処分制限があり、処分には県知事の承認が必要です。書類は事業完了日の属する県会計年度終了の翌年度から5年間保管します。
※ 日程は変更されることがあります。最新の締切は公式サイトでご確認ください。
申請前に準備するもの
- 交付申請チェックリスト
- 補助金交付申請書(様式第1号)
- AI活用力向上事業計画書(様式第2号)
- 県税に関し未納がないことを証明する証明書(3ヶ月以内発行)
- 職場環境の改善に向けた取組を示す書類(パートナーシップ構築宣言の写し又はNぴか認証書の写し等)
- 直近事業年度の貸借対照表及び損益計算書等の写し(個人事業主は確定申告書第一表・第二表の写し)
- 経営状況に関する説明書(債務超過の場合のみ)
- 誓約書(様式第3号)
よくある質問
申請できる回数に制限はありますか?
1事業者につき1回限りです。長崎県デジタル力向上支援事業費補助金等の類似補助金を活用した実績があることが前提となります。
交付決定前に契約や発注をしてもよいですか?
できません。補助事業の着手(講座申込み、発注等)は必ず交付決定通知書を受け取った後に行う必要があります。
消費税は補助対象になりますか?
消費税相当額は補助対象外です。
導入費だけを申請することはできますか?
できません。講座受講(人材育成費)に併せてAIツール又はIT機器等を導入する場合の経費が導入費の対象であり、講座受講が導入の条件になります。
申請書類はどこに提出しますか?
申請書類は郵送のみで受付し、持参での提出はできません。併せて申請様式のエクセルファイルをメールでも送付する必要があります。
申請の前に、読んでおきたいこと
制度の中身とは別に、補助金そのものの仕組みで引っかかりやすいところがあります。
何を入れるか、実物で考える
対象になる経費が分かっても、入れるものが決まらないと申請書は書けません。MONOSASHI が作った業務システムを、触れる形で置いています。