令和8年度下田市宿泊業の経営力基盤強化事業費補助金(業務効率化・生産性向上)
人手不足に直面する下田市内の宿泊事業者が、デジタル技術を使って施設の生産性を高める取り組み(予約・チェックインなどのシステム導入、掃除・配膳ロボットの購入など)に、補助対象経費の1/2(市1/4・県1/4)を補助する制度です。対象経費は1施設あたり20万円以上300万円以下で、計画の提出は2026年10月30日までです。
公式サイトの記載を 2026.10.02 時点で確認しています。
この補助金は、どんな制度か
コロナ禍を経て深刻な人手不足に陥る宿泊事業者の生産性の向上と雇用の安定を図るために、下田市が創設した補助金です。静岡県の「宿泊業の経営力基盤強化事業費補助金」と合わせて、業務効率化や生産性向上の取り組みと、社員寮の整備にかかる費用の一部を補助します。このページでは、デジタル技術を使った「業務効率化・生産性向上」を扱います。同じ補助金には、従業員宿舎施設の更新や改修を支援する別のメニューもあります。
業務効率化・生産性向上の対象は、宿泊事業者がデジタル技術を活用して実施する、宿泊施設の生産性向上に向けた取り組みで、従業員の離職防止や人手不足の解消に役立つものです。対象経費は、システム導入費とそれに係る機器等の購入費、機器の設置費用、委託料、工事請負費などで、1施設あたり20万円以上300万円以下です。参考表では、宿泊予約管理、顧客情報管理、混雑状況の可視化、非接触型のチェックイン・アウト(キャッシュレスを含む)、仕入れ・在庫状況の管理、勤怠管理、経理、館内案内、オーダーエントリーの各システムが例に挙げられています。受付・案内、掃除、運搬・配膳、調理のロボット製品の購入や、AI・DXツールの導入に関する外部専門家のアドバイス費用も対象です。
補助率は、補助対象経費の1/2です。内訳は、下田市が1/4、静岡県が1/4です。市と県は、それぞれの様式で申請します。すでに実施している事業にかかる経費、他の国や県などの補助制度で、すでに一部を負担または補助している事業の経費、デジタル技術の活用として適当と認められない経費は、対象外です。クラウドサービスや、システム・ソフトウェアの月額利用料、更新料、保守にかかる経費は、対象になりません。
補助の対象になるのは、交付決定日以降に事業に着手し、2027年3月31日までに支払いが完了している経費です。計画の提出は2026年5月1日から10月30日まで(土日祝日を除く)で、申請を希望する場合は、あらかじめ観光交流課に相談します。予算の範囲内で行う事業のため、申請状況に応じて受付を終了することがあります。前年度に同じメニューで補助を受けた事業者(施設)は、対象外です。
補助の仕組み
かかった経費のうち 補助率(1/2(下田市1/4、静岡県1/4)) の分が補助され、残りが自己負担です。補助額は 最大150万円 が上限で、上限を超えた経費は自己負担になります。
どんな費用に使えるか
- ソフトウェア・クラウド:システム構築・開発、専用ソフトの導入に必要な経費(既存システム等の改修費を含む)が対象です。宿泊予約管理、顧客情報管理、混雑状況可視化、非接触型チェックイン・アウト、仕入れ・在庫状況管理、勤怠管理、経理、館内案内、オーダーエントリーの各システムが例に挙げられています。クラウドサービスの利用料、月額利用料、更新料、保守費用は対象外です。
- パソコン・周辺機器:システムやソフトウェアの導入に係るパソコン、タブレット、ディスプレイ・モニター、Wi-Fi設備などの通信機器、キャッシュレス決済端末は、付随する機器等購入費として対象です。システムの導入に付随しないパソコン・タブレット単体、コピー機やプリンターなどのOA周辺機器は対象外です。
- 機械・設備:受付・案内ロボット、掃除ロボット、運搬・配膳ロボット、調理ロボットの購入費が対象です。ロボットは、センサー、知能・制御系、駆動系の3つの要素技術を持つ、知能化した機械システムをいいます。この定義に該当しない機器は対象外です。
- 店舗改装・内装工事:機器の設置等に係る工事請負費(機器設置費用)が対象です。
- 外注・委託:必要なシステム・ソフトウェアの設定のための委託料が対象です。
- 専門家への謝金・コンサル:経営分野に精通し、宿泊事業者に適切な助言ができる外部の専門家による、AI・DXツール等の導入アドバイスに係る費用が対象です。経営診断、経営戦略の策定、経営指導料、社員向けの研修費用は対象外です。
- ホームページ・EC:ホームページの制作・改修(翻訳費を含む)は対象外です。
- 広告・宣伝:オンライン広告費は対象外です。
- 通信費・利用料:電話代、インターネット利用料金などの通信費は対象外です。
- 研修・人材育成:社員向けの研修費用は対象外です。
- 人件費:役員、従業員等の直接人件費や旅費は対象外です。
- 車両・運搬具:自動車等の車両の購入費、修理、車検費用は対象外です。
- 原材料・試作:事務用品等の消耗品費は対象外です。
チェック=公式に対象と書かれている費用/三角=条件つき(上の注記をご確認ください)/バツ=公式に対象外と書かれている費用/横線=公式サイトに記載が見つからなかった費用。枠や申請類型によって範囲が変わります。最終的な可否は公募要領でご確認ください。
もし、この制度を使うなら
たとえば、市内の旅館が、紙の台帳と電話で受けていた予約を、宿泊予約管理システムにまとめ、非接触型のチェックインとキャッシュレス決済も入れる場面を考えます。フロントでの手書きの記入や、会計の手間が減り、少ない人数でも対応しやすくなる見込みがあります。こうした取り組みは、参考表で、対象となるシステムの例に挙げられています。システムと、それに付随する機器や設置工事は、一式でそろえて申請します。
試算の一例です。システム一式の導入にかかる対象経費が税抜200万円の場合、補助率1/2で補助額は100万円(下田市50万円・静岡県50万円)、自己負担は100万円です。対象経費が税抜300万円なら、補助額は150万円(下田市75万円・静岡県75万円)です。補助金は、事業の完了と実績報告、交付確定を経て、請求したあとに受け取る流れなので、費用はいったん自社で支払う前提で資金の段取りを組みます。
計画の提出は、2026年10月30日までです。申請を希望する場合は、あらかじめ観光交流課へ相談します。市分と県分の書類を1部ずつそろえる必要があります。事業に着手できるのは、交付決定日以降です。導入したいシステムが決まっている場合は、見積書と概要資料を用意して、早めに相談しておくと進めやすくなります。
※ MONOSASHI編集部による活用イメージです。実際の対象可否は公式サイトでご確認ください。
対象になる会社
- 下田市内に宿泊施設を有する宿泊事業者であること(旅館業法第3条第1項に規定する許可を受けた者で、2026年3月31日時点で許可を受けている。店舗型性風俗特殊営業を営む者を除く)
- 採用活動や離職防止策など、独自に積極的な人手不足対策に取り組んでいること
- 市税と県税を完納していること
- 下田市暴力団排除条例第2条に規定する暴力団及び暴力団員、並びにそれらの利益となる活動を行う者でないこと
- デジタル技術を活用して、宿泊施設の生産性向上に向けた取り組みを行う事業であり、従業員の離職防止や人手不足の解消に役立つものであること
- 補助対象経費が、1施設あたり20万円以上であること
- 前年度に、同じメニューで補助を受けた事業者(施設)でないこと
※ すべての条件を満たす必要があります。判断に迷うときは実施機関の窓口にご確認ください。
対象・実施機関
- 対象
- 下田市内に宿泊施設を持ち、旅館業法の許可を受けている宿泊事業者(2026年3月31日時点で許可を受けている方)で、採用活動や離職防止など、独自に人手不足対策に取り組んでいる方です。市税と県税を完納していることが条件です。
- 対象地域
- 静岡県下田市
- 実施機関
- 下田市 観光交流課 観光企画係(静岡県と共同の制度)
申請前に知っておきたい注意点
- 申請を希望する場合は、事前に観光交流課へ相談してください。
- 補助の対象は、交付決定日以降に事業に着手し、2027年3月31日までに支払いが完了している経費です。
- 提出書類は、下田市分を1部、静岡県分を1部、提出します。
- 前年度に同じメニューで補助を受けた事業者(施設)は、対象外です。
- 交付決定のあとに、事業内容や事業費に変更があった場合は、変更申請が必要です。事前に市へ相談してください。
- 対象経費は、1施設あたり20万円以上300万円以下です。すでに実施している事業の経費、他の国などの補助制度で補助されている事業の経費、デジタル技術の活用として適当と認められない経費は対象外です。
- 対象になる経費は、システム等の一式です。システムの導入と、付随する機器の購入を別々に行った場合は、補助対象経費として認められません。
- クラウドサービスの利用料、サーバーの購入費・利用料、システム・ソフトウェアの月額利用料や更新料、セキュリティ対策ソフト、ワードやエクセル等の汎用ソフト、Web会議システム、ホームページの制作・改修、オンライン広告費、通信費、リース・レンタル、中古品、現存する物品の処分費などは対象外です。
- 消費税及び地方消費税、振込手数料、親会社・子会社等への発注、ポイントで支払った経費、他の取引と相殺して支払った経費も、対象外です。
- 課税事業者の場合は、消費税の仕入控除税額を、あらかじめ補助金所要額から減額して申請します。
- 取得価格が50万円以上の財産は、取得財産管理台帳を備え、耐用年数が経過するまで、市長の承認なく目的外使用、譲渡、交換、貸付、担保にすることはできません。
- 帳簿と書類は、補助金の交付を受けた年度の終了後5年間保管します。
- 予算の範囲内で行う事業のため、申請状況に応じて受付を終了する場合があります。
申請の手順
観光交流課へ事前相談する
申請を希望する場合は、事前に観光交流課へ相談します。
計画を提出する
下田市分と静岡県分を1部ずつ、観光交流課の窓口へ提出します。交付申請書、事業計画書、経費所要額調べ、収支予算書、旅館業法の許可証の写し、納税証明書、見積書等、導入するシステムの概要がわかる資料などをそろえます。
内示を受けて、交付申請をする
内示が届いた日から30日を経過した日までに、交付申請を行います。
交付決定を受ける
審査のあと、交付決定を受けます。
事業に着手する
交付決定日以降に、契約・発注して事業に着手します。
事業を完了し、支払いを済ませる
補助対象期間の終わりまでに、事業を完了して、経費の支払いを済ませます。
実績報告をする
実績報告書、事業実績書、経費所要額精算書、収支決算書、契約日や契約金額がわかる書類、事業完了日がわかる書類、支払日や支払金額がわかる書類、完成写真などを提出します。
交付確定の通知を受け、請求書を提出する
交付確定通知書が届いた日から10日を経過した日までに、請求書と、市補助に係る交付確定通知の写しを提出します。
スケジュール
- 計画の提出2026年5月1日(金)から10月30日(金)まで(土日祝日を除く)
- 交付申請内示が届いた日から30日を経過した日まで
- 補助対象期間交付決定日以降に事業に着手し、2027年3月31日までに支払いが完了している経費
- 実績報告事業完了の日から30日を経過した日、または2027年4月9日のいずれか早い日まで
- 請求補助金交付確定通知書が届いた日から10日を経過した日まで
※ 日程は変更されることがあります。最新の締切は公式サイトでご確認ください。
申請前に準備するもの
- 交付申請書(市様式第1号)
- 事業計画書(市様式第1号別紙)
- 経費所要額調べ(市様式第2号)
- 収支予算書(市様式第3号)
- 旅館業法に基づく許可証の写し
- 市税の納税証明書(完納証明)
- 施工業者からの見積書等
- 導入するシステムの概要がわかる資料
- 静岡県分として、県様式の同じ書類一式と、県税の納税証明書(完納証明)
何を入れるか、実物で考える
対象になる経費が分かっても、入れるものが決まらないと申請書は書けません。MONOSASHI が作った業務システムを、触れる形で置いています。